先日、マルチ・ポテンシャライトについての記事を書きました。
マルチ・ポテンシャライトとは、簡単に言うと好奇心が強く、同時に飽き性でもあり、異なる分野のモノ・コトに(時には同時並行で)関わることが好きな人のことを指します。
詳しく知りたい方は以下の記事をのぞいてみてください。
マルチ・ポテンシャライトの特徴や4つのタイプ、この言葉の生みの親であるエミリー・ワプニックなどについて触れています。
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ところでお前はどうなんだ
ということなんですけども、どうやらボクはマルチ・ポテンシャライトらしいです。
〈らしい〉というのは、エミリーが設立したPuttylikeで自分がマルチ・ポテンシャライトかどうかが分かるクイズを受けた結果、マルチ・ポテンシャライトだと診断されたからです。
診断を受けて改めてこれまでの人生を振り返ってみたのですが、まあたしかに思い当たる節はある。
でも個人的には、だからなんなんだという感じです。
ひねくれた反応に聞こえますが、「勝手に人をカテゴリー化するんじゃねえ」みたいに荒ぶっているわけではなく、人間のタイプを表す言葉に固執しすぎない方がいいんじゃないかと思っているのです。
とはいえ、自分が何者であるかが分からない状態、いわゆるアイデンティティクライシスに陥ることはとても怖いのかもしれません。
特に現代、こんなに人が溢れて、しかも世界はどんどんつながって、今までは知るはずもなかった新しい人の存在のみならず、生活や人間性までもが鮮明に見えるようになった世界。
他人Aだった人が急に名前を持ったキャラクターとして自分の人生に登場してきたみたいで、ネットを通じて知っただけの情報があるだけで他人ということに変わりはないのに、自分と比べる対象になることもあります。
道ですれ違う他人をいちいち気にして自分と比べることはしないのに、不思議な心理現象です。
そこに現代の【進化・発展の速さ】とそれに伴った【効率至上主義】も加わって、分単位、秒単位で無限に湧いてくる他人たちの中で自分を見失いそうになる恐怖の感覚があるからこそ、カテゴリーやタイプの力を借りて自分が何者であるかを理解する感覚は安心するのだと思います。
でも、仮になんらかのタイプやカテゴリーが自分にぴったり合っていたとしても、固執しすぎるとそれ以外の自分を認めることができなくなってしまいます。
「ワタシ/ボクはこういう人間だ」という判断の元、自分の行動を制限してしまい、得られるはずだった機会や経験への扉を自ら閉ざしてしまうことになります。
それに、人は変わります。何年経っても変わらない部分ももちろんありますが、住んでいる国、人間関係、仕事といった環境の変化や時間の経過によって少しづつ変わっているはずです。
ボクは超がつくほどの内向型&引きこもり人間です。ほとんど外出せず、1人で過ごす時間が大好きで、人間関係を広げようと思ったことなどもなく、できるだけ変化のない生活を望んでいます。
しかしここ最近の生活を振り返るとまったくの真逆。
あっちこっち移動していろんな場所に出没し、ガラにもなくたくさんの新しい人と関わったりしました。この先5年分の人との出会いが済んでしまった気がします。
主観的に見ても自分らしくないと思うし、客観的に見ても「内向的」や「シャイ」、「インドア」と呼ばれるタイプの自分がする行動とはとても思えません。
正直、慣れていないので疲れました。心底疲れました。
交感神経フル稼働アドレナリン大放出のおかげでなんとか乗りきることができたのだと思いますが、すべてが終わった直後にちゃんと反動が来て、ガス欠になり免疫力もガタ落ちし、謎のウイルスに4日間ほど苦しめられることになりました。
ただ、ウイルスの活動含め諸々が落ち着いた今、ボクの心には「意外とやれちゃうもんだな」という感覚が強く残っています。
この経験を機に外向型人間へと変わっていったのであった…なんてことには間違ってもならないし、謎のウイルスにやられている間はかなりしんどかったけど、少なくとも死んではいません。物理的にも精神的にも。
なんだかんだ生き残れちゃったのです。
さらに言うと、この未知の生活の中で【楽しい】と思える瞬間が確かにあったし、ボクにとってそれに気づけたことには意味があります。
苦しいや大変が100%を占める事なんて誰もやりたくありません。でもそこに1%でも【楽しい】が入ると残りの99%が苦しくて大変だと分かっていようと、ちょっとやってみようかな、なんて血迷ってしまうのが人間です。
ということで、今後のボクは超内向型人間とは別の思考回路を使い、未知へと突っ込んでわけも分からずもがいているうちに、まだ知らぬ【楽しい】を経験する可能性があります。
内向型引きこもり人間のボクにとって、今までなら絶対になかった「ちょっと冒険してみようかな」という選択肢が増えるというのは大きな進歩です。
次の目標は、冒険度合いのコントロールです。冒険終わりにウイルスの進入を防げるくらいの免疫力は保っていたいですね。
自分の殻を破る経験というのは大切ですが、いちいち体調崩壊していては元も子ありません。
自分の殻を破ったというほどではないですが自分としては割と大きな出来事に挑戦して疲れちゃったし、そろそろ冬もやってくることですし、一旦冬眠させていただくことにします。
南無南無。
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