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GEZELLIG【文化を知る・オランダでインタビュー】VOL.2 宮本武蔵に魅せられて
GEZELLIG【文化を知る・オランダでインタビュー】VOL.2 宮本武蔵に魅せられて
その名もGEZELLIG(へゼリヒ)。今回は第二弾です。
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GEZELLIG(へゼリヒ)の意味が知りたい人は、GEZELLIG【文化を知る・オランダでインタビュー】VOL.0の記事で説明しているので、よければそちらものぞいてみてください。
リンクは記事の最後にあります。
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今回はサンジェイにインタビュー。
両親はスリナム人。本人はオランダ生まれオランダ育ち、オランダ語ペラペラのサンジェイ。出会い頭にハグ、少し高めの声でやわらかい話し方をする彼。出会った瞬間に「あ、ぜったい良い人だ」と思わせる雰囲気をまとったナイスガイです。
「映像クリエイター兼ディレクター」
「ボクシング講師」
「WIM HOF METHOD認定講師」
掘れば掘るほど面白いことが出てきそうな好奇心そそる肩書きを持つ彼とは4時間ぶっ続けで話しました。
【インタビュー内容】
Q1. ケニアのはなし
Q2. 宮本武蔵の魂を追って
Q3. 今、WIM HOF METHODがアツい
Q4. これからどうするの?
※予想以上にボリュームが増えたので【GEZELLIG【文化を知る・オランダでインタビュー】VOL.2 】は数回に分けて投稿することにしました。本記事では【Q1. ケニアのはなし】について書いています。
Q1. ケニアのはなし
「最近はドキュメンタリー撮ってるんだ」と言うサンジェイ。「映像ディレクター」としての彼を掘り下げていく。
元々は友人と一緒に立ち上げた事業で、国内企業のCMやプロモーション動画の制作を手伝っていたが、当時は積極的に続けていく気はなかったらしい。しかし最近になってディレクター欲が再燃し、当時の友人と一緒に活動を再開。
彼のプロジェクトの一つに砂漠化にフォーカスを当てたドキュメンタリーがある。
砂漠化によって野生動物の生態系が崩れていることに迫る内容とのこと。ロケ地はケニア。現地人へのインタビューはもちろん、砂漠化について語らせたら右に出る者はいないというアメリカの学者へのインタビューも計画していると言う。
そんな行動力のカタマリみたいなサンジェイから、ケニアで実際に起きたウソみたいなホントの話が聞けた。
- 立ち会い出産のお相手はライオン
- 迷子の少女とおさるさん
1. 立ち会い出産のお相手はライオン
約50年前のおはなし。
一人の妊婦が、町から家までの道すがら喉が乾いたので近くのダムーといっても人工物ではなく自然にできたものーで水分補給をしようとする。
そして突然産気づく。彼女は初めての出産でどうしていいか分からない。しかし赤ちゃんは待ったなし。「Let me out(出してくれ)と叫ばんばかりに地上に降り立つ準備を猛スピードで進めてくる。母の置かれた状況など気にはしない。
その場で産む決心をする彼女。しかし、辺りに見えるのはどこまでも広がる砂漠。人気はなく、代わりにあるのは動物気。そのダムは人間だけでなくライオンやバッファロー、ゾウなどの野生動物にとっても貴重な水飲み場であり、いつどんな動物が現れてもおかしくない。
そんな中、一匹のライオンが彼女に近寄っていく。出産のときに動物が出す特有の匂いーそんなものがあるとしてーに釣られたのか、無防備な動物を見つけてその日の晩ごはんにしようとしたのか、理由は定かではない。
しかしそのライオンはいっこうに襲ってくる気配はなく、それどころか、彼女に背を向け、常に周りを警戒している様子。しばらく観察していると、彼女の周りをぐるぐる回ったり、寝そべったり立ち上がったりを繰り返す。まるで彼女を周りの動物から守るように。
彼女はというと、初めての出産で必死も必死。野生のライオンとの距離1m。怖くて仕方がないが、背に腹は代えられない。ライオンが自分を守っているという荒唐無稽な考えを信じ、その場で新たな命を生み落とした。
おそらく人類史上初、ライオンの立ち会いの元に生まれた子供が存在していたのだ。
2. 迷子の少女とおさるさん
約20年前のおはなし。
幼い少女が、いつものように兄弟や他の子どもたちと遊んでいる最中にはぐれてしまう。
ある動物とばったり出くわす。まだ幼い彼女の脳内には「動物=犬」「犬=大好き」くらいの情報しかなく、無邪気に近寄っていくが、犬だと思って近づいたその動物はモンキー。
少女はそのあとの3日間、モンキー軍団とともに生活する。モンキーにお世話してもらったということである。実際に彼女に会って話を聞くことができたサンジェイは、モンキーが彼女を木に乗せるために持ち上げた跡を見せてもらったらしい。
3日間という短い期間とはいえ、リアルターザンが存在していたということだ。
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コンクリートに囲まれた世界で暮らしてきた人間の脳ではうまく想像できないというのが、話を聞いたときの正直な感想でした。
もちろん、こういった類の出来事がこの世に存在していることは知っています。ただ、あくまでもテレビ番組や映画を通しての話。
スポーツ経験ゼロの人がスランプに陥ったスポーツ選手の精神状態やスランプの打開策について考えるのが難しいように、自分とかけ離れているモノについて考えたり想像することは難しい。
日本を飛び出して世界の諸々に触れるということは、想像できるモノの数や種類を増やすということでもあるのかもしれない。
そして、想像できるモノの数や種類を増やすことは物事を多角的な視点で考えることにつながるかもしれない。
多角的な視点で物事を考えると、誰かと意見が食い違ったり、全く予想していなかった考えに直面したとき、否定する前に「そういう考え方もあるよな」と一呼吸置くことができるかもしれない。
ここ最近は神経をすり減らしながら試行錯誤を続けていたので、ほとんど無呼吸。卓球上級者が初心者の甘いボールをすべてスマッシュで返す、そんな状態でした。
そんな人と一緒に卓球したいなんて思わないですよね。
まあボクは別に卓球経験者でもなんでもないので「なぜここで卓球?」とか思われてもどうしようもないのですが、コミュニケーションにおいてラリーを続けることって大事ですよね。これが言いたかっただけなのです。
この年になってコミュニケーションの基本を考えることになるなんて思ってもいませんでしたが、良い経験です。こうやって軌道修正していくことで、将来石頭超絶頑固オヤジになることを避けることができそうです。
以上、お後がよろしいようで。続きはまた次回となります。
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GEZELLIG(へゼリヒ)の意味についてはこちらから
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